当事者主体の活動の支援
SUPPORT
当事者主体の活動の支援
SUPPORT
ニューロダイバーシティの人たちは、生来、脳の働き方が異なるために、ニューロティピカル(定型発達)の人たちと共感しあいながら遊び・交流することにも違いや困難があります。
そのため、分かり合える友達ができにくく、家族の中ですら孤独を感じていることも多いです。4~5歳の頃にはそう感じている人も少なくありません。そのうえ、「障害のある人」として特別視されることで、それがたとえ支援を受けている、ということであったとしても‘疎外感’を感じてしまうという事実は免れません。それなのに、「お世話になっている」と卑下しなければならない屈辱も、時に感じてしまいます。
私たちの当事者主体活動支援は、アインシュタインクラブに代表されるものですが、すでに20年以上の歴史を持ちます。「自分が主役の人生」を生きていくとき、たとえ「支援」を受けていても自分がその主体者であり、また、自分以外のニューロダイバーシティな仲間との出会いを経験し、また、その仲間たちとのコミュニティの中で安心して人として成長しあうコミュニティとして機能しています。
そのなかでは、ニューロティピカル研究を推進しつつ、自己権利擁護(セルフ・アドボカシー)スキルを身につけながら、自分に自信をもって、ニューロティピカルの人たちとも対等に付き合っていく姿勢を育むことができます。進路、職業選択のコツ、仲間づくりスキルや恋愛や結婚、人生サバイバルなどについても、仲間や先輩らと共に学びます。
所長 服巻智子が、長年主宰しているASD本人活動です。小学1年生以上を参加対象としています。
1997年から開始しており、この活動の中で育って成人した人たちもたくさんいます。コロナ禍の前は、年に3回程度の合宿と海外旅行(*参加自由。高校1年生以上。)をしていました。
同世代の当事者たちとの交流や、先輩の話を聞くなど、社会のルールを守りながら、協調性や会話のスキルを育むばかりでなく、仲間意識や所属意識の成長を図り、さらに、自分の生き方を考える機会として、定期的に集まっています。