自閉スペクトラム症および関連ある発達の障害のある乳児から成人までの人たちに、エビデンスベーストプラクティスを用いた専門的で効果的な発達介入と、社会適応支援を提供します。
当所で提供するエビデンスのある介入治療法とは、TEACCHアプローチ、ABA、PCIT、ESDM、CBT、PECSなどを指します。
特に、TEACCHアプローチを軸に、エビデンスのある介入治療法を個々の発達状況に合わせ、効果的に組み合わせて提供します。
発達介入とは、その人の発達を最大限に伸ばすために治療的に介入することを指します。どの年齢のどのような行動や症状に、どのような介入をするのが最大の効果を生み出すのか、その組み合わせを「ベストプラクティス」と言います。
発達と脳機能に違いのある子どもたちには、基本的に、お薬よりも発達介入と行動介入がはるかに有効と科学的に証明されており、CDCは発達に違いのある子どもたちは、その脳の機能の仕方にも違いがあります。
彼らの発達を最大化するためのベストプラクティスは、すでに科学的にエビデンスの証明されている介入方法を用いなければなりません。科学的にエビデンスを証明、とは、お薬の治験と同様に、ランダム化比較試験でその効果を証明された方略のことを指します。それを、エビデンスベーストプラクティス(EBP)と呼びます。
しかも、年代ごとにその選択する方略は変えていく必要があります。これを、‘オンゴーイング’のトリートメント(介入治療)と言います。
年代ごと、ライフステージごと、また、行動特性ごとに、介入ストラテジーを変更しながら、一般的な定型の発達軌道に近づけるには、EBPを駆使したオンゴーイングトリートメントが不可欠となります。それにより、健やかな社会適応、そして、豊かな成人期の暮らしに導くことが可能です。
エビデンスの証明されている方略を用いることは臨床家の誠意であるという倫理に基づき、利用者様に最高の心理支援と行動介入を提供するために、当法人ではスタッフ研修とのUpdateに力を入れています。このようにエビデンスを証明されている方略には、二次障害を引き起こしている人にも有効なものがあります。
現時点で、当所で提供できるEBPには、以下のようなものがあります。
- TEACCHアプローチ
- ABAセラピー(応用行動分析)
- CBT(認知行動療法)
- PECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)
- ESDM(アーリースタートデンバーモデル)
- PCIT(親子相互交流療法)
- TF-CBT(トラウマ焦点化認知行動療法) *子どものトラウマ治療に有効な方略
- 感覚統合アプローチ などです。
現時点の最先端の脳科学をしても、まだまだ脳について解明されていないことも多いため、科学の発展によって、さらなるEBPが開発されていくと思われます。当法人はその世界の進歩を追いかけアップデートながら、地域の利用者方々及びそのご家族にとって、より優れた介入プランを提供いたします。
以上のようなベストプラクティスの取り組みに合わせて、ご家族、主治医、また、学校の先生たちや利用者の職場の同僚・先輩らとも協働しながら、より良い適応状況の創出に、ご一緒に取り組んでまいります。